粕漬け専門店が教える!!玄海漬(鯨軟骨粕漬け)の缶詰について!

誕生秘話

玄海漬(鯨の軟骨粕漬け)は、かつて商業捕鯨が行われていた佐賀県唐津市で明治中期に誕生しました。当初は、この鯨の軟骨粕漬けを缶詰に入れて海軍の保存食として納品していたのが始まりだそうです。

玄海漬の創業者である髙田庄太郎は、当時いくつか別に事業を行っており、その中で砂事業も行っていたそうです。

そこで佐世保に海軍基地が建設する際に、砂の手配をして尽力したそうです。

この協力に際し、海軍の保存食として玄海漬(鯨の軟骨粕漬け)を納品することになったそうです。

あいにく記録が残っておらず、先代から言い伝えられた話です。

玄海漬(鯨軟骨粕漬け)K缶

製造方法

玄海漬(鯨の軟骨粕漬け)は、鯨の頭部の軟骨を精製し、京都伏見の酒蔵から入荷した銘酒酒粕を使用した酒粕を踏み込み時間をかけて熟成させた酒粕に水あめ、砂糖等を合わせ味付けをした調味酒粕に漬け込んだ粕漬けです。

この粕漬けを一個一個手作業により、缶に充填し、缶巻き機より蓋をしていきます。

玄海漬(鯨軟骨粕漬け)缶詰作業

日持ちについて

玄海漬(鯨の軟骨粕漬け)の缶詰は、カニ缶等とは、違い真空殺菌はしていないので常温で120日の賞味日数です。

そのままにしておくと酒粕が酸化により茶褐色に変色していきます。また、風味も濃くなってきますので冷蔵庫にて保管をおすすめ致します。