こりこり食感 珍味の王様 クジラの軟骨粕漬け

2018年6月18日(月)の朝日新聞 佐賀版の朝刊に掲載されました。

玄海漬(鯨の軟骨粕漬け)とは

鯨の頭部の軟骨(かぶら骨)を刻んで、当社で創業以来引き継がれている伝統の味で調味した酒粕にじっくり漬け込んだ高級珍味です。軟骨のコリコリした食感と酒粕の風味が食欲をそそります。

玄海漬の誕生

鯨の回遊路になっていた玄界灘海域の佐賀県唐津市一帯は、かつて捕鯨基地で 江戸時代初期から昭和二十年代まで捕鯨が行われていました。鯨は、ちゃんと捌けば いっさい捨てるところはないと言われております。当時、捕獲したばかりの鯨の軟骨けは、醤油漬や塩漬にして食べられていました。

しかし明治の中頃に創業者・髙田庄太郎氏が鯨の軟骨を調味した酒粕の中に細かく切って漬け込んだところ、酒肴やご飯のおかずとして大好評。こうして現在の玄海漬が生まれました。明治中期創業時は、長崎県佐世保にあった海軍に保存食として缶詰を納めていました。

戦後になり一般販売が行われていきました。

玄海漬K缶

おススメの食べ方

「ほかほかのご飯にのせて、ご飯のお供として」
「おにぎりの表面に塗って焼きおにぎりにして」
「クラッカーの上にのせてカナッペとして」
「かまぼこ・ちくわ等に挟んで、お酒のあてとして」
「そのまま晩酌のお供として」

海茸(うみたけ)ってナンダ?粕漬け専門店が教えます!

海茸(うみたけ)は、ちょっと・・・いや、かなりグロテスクな形をしていますが、古くから「幻の珍味」として珍重されています。

海茸

ニオガイ科の二枚貝で貝殻から異様に太く長く伸びた水管がまるで茸の様に見えることから「海茸」と呼ばれています。また別名「象の鼻」とも呼ばれているそうです。食べるのはこの水管で、外型と違い、その内部は食欲をそそる奇麗な白色です。

海茸は、現在は、輸入が多いですが、かつてはの有明海で多く生息し、一般的な食用貝でした。弊社も有明海の漁師の方から分けていただいておりました。

「うみたけねじり」という長い棒(柄)の先に長さ40cm位の棒状の金具を十の字に付けたもので、この金具を水中に入れて回転させ、長く伸びた水管をからませて取られていました。

しかし、有明海では諫早湾の干拓等の影響なのか、多くの海産物が壊滅的な不漁に襲われています。この海茸もその例に漏れず、10数年前から突然採れなくなってしまったとの事です。しかし、まだまだ今からの事ですが、復活の兆しも出てきてるとのことです。

海茸の食べ方としては、取れたての新鮮なものは、少し洗って生のまま適度な大きさに切り、刺身や酢ヌタ又は三倍酢で食べたり、炒め物にしたりします。

しかし何と言っても干物、特に一夜干しをあぶって食べるのが最高にうまいと言われています。水管がもつ本来のうま味と有明海の泥の風味が混じり合い何とも言えない味となるそうです。スルメのような噛めば噛むほど旨味がでるといった感じだそうです。また、そのまま食べても十分ですが、一味とマヨネーズをつけるとさらに美味しさが増しますそうです。

干し海茸

また、粕漬けの原料としても利用されています。

海茸粕漬け

海茸の粕漬け
 二枚貝の水管である珍味“海茸”を刻んで京都伏見の酒蔵から入荷した銘酒酒粕を使用した酒粕を踏み込み時間をかけて熟成させた酒粕に水あめ、砂糖等を合わせ味付けをした調味酒粕に漬け込んだ粕漬けです。独特の風味と歯ごたえがあり、一度は食べてみたい郷土色豊かな粕漬けです!

海茸粕漬け

干し海茸や海茸粕漬けは、通販や地元お土産店等で販売されています。

栄養成分表示(100g当たり)(推定値)

熱量 227kcal たんぱく質 9.0g 脂質 1.3g 炭水化物 44.8g 
 食塩相当量 3.0g